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- 田んぼに集まる鳥たち
- 田んぼで作業をしていると様々な生物と出会えます。<div>今回は「代かき」という作業をしていた時に様々な鳥たちが集まってきました。</div><div><br></div><div>「サギ」、「カラス」、「オシドリ」、「カモ」、「セキレイ」、「トビ」などが集まってきました。</div><div>カメラの技術がないので全然写真が撮れていませんでしたが・・・。</div><div><br></div><div>大抵は餌を求めてやってきます。</div><div>おたまじゃくしや虫たちが田んぼには多くいます。田ぶちをすることで土中の虫が出てきたところをカラスが狙ったり、田んぼに水を張ることでおたまじゃくしが増え、それをサギが狙いにきたりとまるでこちらが作業をするのを待っていましたと言わんばかりに後を追ってきます。</div><div>トラクターで作業をしていても、カラスやトビは近くまできて平然と餌を探しています。</div><div>もう慣れっこなんでしょうか。</div><div><br></div><div>また一部の鳥は田植え後の苗を踏みつけてダメにしてしまうやつもいます。</div><div>それがサギです。自分の田んぼでも毎年水を張った田んぼで踏みつけられてダメになっている稲があります。このやろうと思い、タカの凧を飛ばしてみたり、見つけるたびに音を立てて驚かしたりしているのですが、慣れっこなのか効果がありません。誰か良い方法があれば教えてもらいたいものです。</div><div><br></div><div>自然が豊かということは鳥たちにも良い環境ができているということになります。</div><div>鳥たちが集まってこないような場所で育つ作物は果たして大丈夫なのだろうかと疑問に思う時もあるかもしれません。</div><div>しかし高柳ではそんなことは一切ありません。毎年鳥獣害に悩まされるくらいにはたくさんの鳥や動物が集まってきます。</div><div>これからも自然を守りつつ、これらの鳥獣たちと共生していけるような米作りを続けていきたいと思います。</div>
- たけのこご飯
- 今年もたけのこが取れ始めました。<div>早速たけのこご飯にして食べました。</div><div><br></div><div>当農園のお米はそのままでも十分おいしいですが、炊き込みご飯などにしてもおいしいです。</div><div>毎年その時取れた色々な食材で炊き込みご飯にしています。</div><div>今回はたけのこご飯について紹介します。</div><div><br></div><h3>①たけのこの下処理</h3><div>収穫(購入)したたけのこは、時間が経過するとアクが増えてきてしまいますので、なるべく早めに下処理します。</div><div>1.泥のついた外側の皮を2~3枚むいて、全体をさっと洗います。その後穂先を斜めに切り落とし、 根元の固い部分(イボイボがある部分)の外側を削って起き、縦に2~3cm深さの切れ目を2つ入れます。 <br></div><div>2.鍋にたけのこを入れて水を全体にかぶるように入れ、米ぬかを1カップほど入れます(赤唐辛子を入れる場合もあるみたいですが、うちでは入れなくても大丈夫なのでいつも無しでやっています)。たけのこが浮いてくるようなら落としぶたをして強火にかけ、沸騰したらふつふつ沸くくらいの弱火にして、アクを取りながら1時間ほどゆでる。 <br></div><div>3.かたい根元に竹串を刺して、すっと入ったら火を止め、鍋に入れたまま、ひと晩(8時間以上)そのままおいてしっかり冷まします。その後皮をむけばOKです。</div><h3>②たけのこご飯の作り方</h3><div>分量(3合の場合)</div><div>たけのこ:300gくらい(いちょう切りに切る)</div><div>油揚げ:1枚(1cmほどの幅に切る)</div><div>だし汁:200ml</div><div>しょうゆ:大さじ3</div><div>砂糖:大さじ2</div><div>酒:大さじ1</div><div>塩:小さじ1/2 </div><div><br></div><div>1.鍋に材料を入れ、沸騰したら中火で10分ほど煮て、そのまま粗熱がとれるまで冷まします。 </div><div>2.お釜に米→煮汁→水を分量まで→煮た具材の順番で入れていきます。</div><div>3.炊飯器のスイッチを入れます。</div><div>4.出来上がり!</div><div><br></div><div>最初に鍋で煮ないで、炊飯器でそのまま炊くこともできますが、たけのこに下味がつくので、我が家では一度煮てから炊くようにしています。</div><div>水煮のたけのこが年中手に入りますが、生のたけのこは今しか食べられないので、<a href="https://kanda-farm.com/shop/">おいしいお米</a>とたけのこでぜひ一度試してみて下さい。</div>
- なぜ新潟のお米がおいしいか
- <h1>①気候や土壌条件</h1><div>新潟の気温はお米が実る時期の気温が平均25℃で、お米の成長にとって適温な環境です。 春から夏には比較的天気の良い日が続き、雨も適度に降ります。冬になると、山間部を中心に多くの雪が降ります。この雪解け水がたくさん利用でき、夏は稲の成長に適した高温の日が多いこと、冷害や台風などの被害が少ないです。<div>また日本一長い信濃川をはじめ、たくさんの川が山間部から肥えた土と豊かな水を運び、栽培に必要な水が確保しやすいため、昔から稲作を中心とした農業が行われてきました。</div><div>新潟の土壌は重粘土層で、肥沃な粘土質で出来ている土壌は、お米作りに必要な養分を豊富に含み、水持ちも良いため科学肥料が少なくて済みます。そのため山から運ばれてくる天然の養分がコシヒカリの「うま味」のもとになっているのです。 </div><div><br></div><div>お米がおいしくなる理由の一つとして昼夜の寒暖差があります。</div><div>寒暖差が大きくあることでお米が養分(デンプン)を蓄え、粘りや甘みのあるお米ができあがります。</div><div>新潟の中でも自分の居る高柳門出は夏は日中35℃近くまで上がっても朝晩は25℃以下になるので昼夜の寒暖差が激しいです。そのため甘みのあるおいしいお米になります。</div></div><div><br></div><h1>②栽培技術</h1><div>新潟県では昭和の初期から品種改良や栽培技術の研究をいち早く取り組んできました。</div><div>その結果「コシヒカリ」という品種を生み出し、全国へ普及させました。</div><div>その後も県が主体となり米№1というブランドを守るためにも日々技術、品質の向上や新品種の育成に力を注ぐとともに厳しい出荷基準を設けて品質の良いものだけが流通するようにしています。</div><div>そしてその気持ちを持った米作りのプロが新潟にはたくさんいます。</div><div>そのプロたちが日々情報交換や切磋琢磨し、より良いものを作ろうと頑張っています。</div><div>周りにプロが多いと必然的に技術が身につき、長年蓄積したおいしいお米作りの情報も引き継がれていきます。そのため新潟のお米はおいしいです。</div><div><br></div><div>そんな新潟の山地で栽培された門出産のお米が<a href="https://kanda-farm.com/shop/">こちら</a>。</div><div><br></div>
- 種まき始まりました
- 今年の種まきが始まりました。<div>まずはコシヒカリから。1日500枚ほどまけるので、これから大体4回(4日)に分けてまいていきます。</div><div>日にちをずらすことで収穫時期が一度に被らないようにしていきます。</div><div>一番おいしい時期で収穫するためにも収穫時期の分散は大事です。また苗半作といわれるように苗づくりが今後の生育に大きく影響するため気が抜けない日々が続きます。</div><div><br></div><div>これから秋の収穫まで安全第一で頑張っていきたいと思います。</div>
- かやぶきと桜
- 門出にはかやぶきの宿があります。<div>地元のお母さんたちが作る温かい家庭料理が自慢です。</div><div>そんな宿の敷地には桜が植えられていてこの時期になるときれいに咲きます。</div><div>年によっては「ウソ」という小鳥に芽を食べられてしまい、咲かない年もありましたが、今年はきれいに咲きました。</div><div><br></div><div>そんな宿から見えるのが自分の作っている田んぼです。</div><div>これも高齢のため耕作ができない先人たちから託された田んぼです。</div><div>宿を楽しみに来てくれたお客さんに、帰省してきた子供や孫たちに荒れた田んぼは見せるのは忍びないという想いから耕作を続けています。</div><div>中山間地での農業は大規模化も難しく、手間とコストばかりかかってきますが、訪れた方々に最高の景色や食事を提供できるように、「ありがとう」と言われるように今後も頑張っていきたいと思います。</div>
- 塩水選と温湯消毒
- 先日今年度の種まきに向けて塩水選をやりました。<div><br></div><div>塩水選とは塩水を使って良い種もみと悪い種もみを選別する作業です。</div><div>状態の良い籾だけを選んで育てることで、発芽が揃い丈夫な苗が出来ます。 <br></div><div>作物は「苗半作」と言われるほど苗の良し悪しで品質が変わります。そのため良い苗を作るためにも大事な作業です。</div><div>方法は名前の通り、一定の濃度にした塩水に種もみを入れ、浮いた籾種を掬い取り、沈んだ状態の籾種と分けます。浮いてくる籾種は、実の入りが悪かったり病気などに感染している可能性があるので取り除きます。実が詰まった元気な籾種だけを使用して苗を育てます。</div><div> <br></div><div>塩水選が終わると温湯消毒を行います。</div><div>温湯消毒とは60℃に設定したお湯の入った機械に10分浸け種もみを殺菌消毒します。 </div><div>60℃と10分にもちゃんと理由があります。うるち品種の場合、60℃で籾に付いた病原菌を殺菌でき、それより温度が低ければ殺菌効果が不十分となります。時間も10分以上浸けると、籾種の中の胚芽がダメになり発芽に影響がでます。 <br></div><div>しっかり殺菌しないと病気が発生し、健常な苗にならない可能性があるのでこちらも大事な作業です。</div><div><br></div><div>その後しっかりと種もみを冷やし、12℃の水に10日間浸けておきます(浸種といいます)。</div><div>種もみは水を吸うことで発芽が促進されるので、種まきまでにしっかりと種もみに水分を吸わせないと発芽しにくくなるためしっかりと浸けておきます。</div><div>浸けている間にその他の作業を進めていきます。</div><div><br></div>
- 小麦の追肥
- 昨日百姓仲間の小麦畑に追肥をしてきました。<div><br><div>丘の上にある畑は道中まだ雪が残っており、20㎏の肥料を背負って歩いて登ります。</div><div>雪に足を取られながら300mほどの道を往復しました。冬のだらけた体にはこたえますが、夏使用に戻すための準備体操のような感じです。そしてこの時期に追肥をするかどうかで収穫量も変わってきますので大事な作業です。</div><div>丘の上の畑には雪はなく、冬を越した小麦たちが葉を広げていました。</div><div><br></div></div><div>この畑は以前田んぼでしたが、高齢+水の便が悪いことで耕作放棄された田んぼを畑として活用しています。</div><div>畑からは黒姫山が良く見えて最高の景色です。6月下旬頃には麦が黄金色に輝き、黒姫山とのコントラストが楽しめる最高のポイントです。</div><div>中山間地では手間がたくさんかかりますが、このような景色に出会えるのが楽しみの一つです。</div><div>今年も豊作になりますように。</div>
- 営農計画書
- 雪もかなり溶けて少なくなってきていますが、中山間地の門出はまだまだ耕作は開始しません。<div>この時期に取り組んでいるのが主に事務作業になります。</div><div>その中の一つとして来年度の計画作成があります。</div><div>借り受けた田にどのように作付けをしていくかを計画書に記入して提出します。</div><div>その計画書をもとに農協が作付け面積を把握し、秋の収穫高の見込みを立てていきます。</div><div><br></div><div>写真は1枚の紙ですが、実際はもっとたくさんの田があります。</div><div>面積も1枚の田としては平場に比べてかなり小さい田んぼになっています。</div><div>しかし棚田のため1枚の面積を大きくしていくことは難しいので、平場1枚の面積が山場では10枚で同じ面積というのもざらにあります。</div><div>手間もコストもかかりますが、おいしいお米、そして美しい風景を守るために自分はここで続けていこうと思っています。</div><div><br></div>
- 従来コシヒカリとは
- <div>スーパー等でみかける新潟県産コシヒカリのほとんどは「コシヒカリBL」という品種です。</div><div>「コシヒカリBL」とは従来のコシヒカリに改良を加えて、病気(いもち病)に強く、栽培しやすくした品種です。(※いもち病とはお米がかかってしまうと枯れて収穫できなくなってしまう稲の中でも最悪と言われている病気です)</div><div>食味としては粘りはありますが、あっさりした食味が特徴です。</div><div>スーパー等で売っている新潟県産コシヒカリは、ほとんどがこのBL米です。 </div><div><br></div><div>「従来コシヒカリ」は病気(いもち病)に弱く、稲が倒れやすい品種で栽培が難しく、新潟県では限られた農家でしか栽培されていないため、一般的なスーパー等には出回らない希少米となっております。</div><div>新潟県の公表では「食味や品質はコシヒカリと同じ、いもち病に抵抗性があることだけが違い」としていますが、生産者や、お米屋さんからは、味が全然違う。新潟コシヒカリ本来の旨み・甘みがない。という意見が出ています。 食べ比べると炊き立てでは同等、しかし冷めたご飯では「従来コシヒカリ」の方がおいしいという意見が圧倒的でした。だからこそ自分は少しでもおいしいものを届けたいと思い、「従来コシヒカリ」の栽培に取り組んでいます。<br></div><div><br></div><div>「従来コシヒカリ」は美しいツヤにふっくらとした食感、噛めば噛むほど甘みがふわっと口の中に広がります。おかずがなくてもご飯が進みます。また冷めてもおいしく、お弁当やおにぎりにもぴったりです。</div><div>少しでもおいしいものを食べたい方や、食べ盛りの子どもたちに味の違いを知ってもらいたい方などぜひ食べてみてください。</div>