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- 稲刈り始めました
- 9月7日に稲刈りを始めました。<div>例年よりも5日ほど早い稲刈り初めになりました。</div><div><br></div><div>今年は渇水に猛暑と稲にとってはかなり厳しいシーズンになりましたが、なんとか収穫までたどり着きました。なんとか少ない水を皆で分け合いながら育ててきました。</div><div>しかし水不足により一部稲が枯れてしまったり、米粒が白くなったり割れてしまったりしています。</div><div>この後の調整作業で悪い米は選別し、良いお米だけを選っていきます。結果としてどんなお米になるかはまだまだわかりませんが、皆様においしいお米をお届けできるように安全第一で作業を進めていきたいと思います。</div><div><br></div><div>新米が食べられるまでもう少し、楽しみにお待ちください。</div>
- 高柳の棚田
- 先日高柳農業振興会の現地調査のお手伝いでドローンを飛ばしてきました。<div><br></div><div>中山間地域には中山間地直接支払交付金という補助金が集落や農地の維持のために交付されています。</div><div>ただしこれは農地に作付けしたり、作付けしなくても草刈りなどをして維持管理をしていれば支払われます。</div><div>そのため毎年現地調査を行い、申請が適正かどうかを確認しています。</div><div><br></div><div>その現地調査の予備調査ということで今回同行し、ドローンを飛ばし撮影をしてきました。</div><div>今回ドローンで調査した場所は高柳の中でも特に高齢化率が高く、本当に管理しているのか?と思ってしまうようなところです。</div><div>しかし実際に確認してみると、自分の田んぼよりもきれいに管理されていて、本当に感服するばかりでした。</div><div>田んぼの形も歪で、1枚1枚が面積は小さく、田んぼ以外の管理の方がたくさんの棚田を80歳を超える方々がきれいに管理をされていました。</div><div>良く管理ができるなとすごいと思う反面、真似はできないなと思うばかりでした。</div><div><br></div><div>今の自分では到底この面積を管理はできません。しかしどうにかこの美しい風景を守っていくためにはど</div><div>うしたらいいのかを考えていかなければいけません。</div><div>自分1人の力ではなく、ここに住まなくても時々草刈りに来る、ここで採れたお米を適正な値段で購入する等多くの方々から支えて頂く必要があります。</div><div>ぜひこのふるさとの光景を継続していくためにも皆様の力を貸していただけると幸いです。</div><div><br></div><div>全てをまかなうことは無理ですが、自分のできる範囲でまずは頑張っていこうと思います。</div><div>興味を持たれた方はぜひこの棚田をまずは見てみてください。そして今後一緒に守っていきましょう。</div>
- 出穂
- 出穂(しゅっすい)とは文字のごとく穂が茎から出てくることです。<div>出穂のは様々な作業をするための目安にする重要な時期です(全てにおいて大事じゃない時期はないのですが)。<br><div>出穂の時期を予測することで穂肥のタイミングや水管理のタイミングを図っています。また出穂から40~50日ほどで収穫になるため収穫のタイミングを図るためにも使います。</div><div><br></div><div>出穂後の穂はまだ柔らかく虫や病気に弱いため、これらを退治または寄せ付けないようにしないといけません。またお米に養分を蓄えるために水も不可欠です。この連日の暑さと無降雨のおかげで田んぼの水不足は深刻です。なんとかある水を皆で分け合いながら育てています。早く一雨ほしいなぁと言っていたら台風が来そうで台風は呼んでねぇとそれるように念を送っています。</div><div><br></div><div>田んぼに穂が見え始めると稲刈りが近づいてきたなという気持ちになります。</div><div>収穫するまでどんなお米になるかはわかりませんが、おいしいお米になってくれると信じて日々取り組んでいます。収穫までもう少し、安全第一で頑張っていきたいと思います。</div><div><br></div></div>
- えだまめ
- 実は新潟がえだまめの作付け面積日本一というのはご存知でしょうか?<div>意外と知らない方が多いかもしれません。それは実は出荷量は7位だからなんです。</div><div>なぜそんなに出荷をしていないかというと新潟県民は新潟産のえだまめのおいしさを知っていて、自分たちでたくさん消費をしてしまうのです。</div><div>この時期家庭の食卓にどんぶりorザル+ボウルでえだまめが山盛りでてくるのは珍しい光景ではありません。そしてそれをペロッとビールと共に平らげるのが最高なんです!</div><div><br></div><div>なぜ急にえだまめの話をしたかというと実は去年かんだファームではえだまめ栽培に挑戦したからでした。</div><div>ただ稲刈りとえだまめの収穫がもろかぶりするという失敗を盛大にしてしまい、えだまめの収穫ができませんでした。そのため来年の肥やしにしようとそのまま放っておいていたらなんと今年勝手に生えてきていました。もったいないのでひたすら手で収穫、収穫。夕方が豆が光合成をして養分たっぷりため込んでいるので甘み抜群のものが採れます。そして収穫したらすぐに塩ゆで。</div><div>収穫しながらお湯を沸かしておきなさいと言われるほどえだまめは収穫からの劣化が早く、1日ゆでないだけでまったく豆の甘みが違います。なのでスーパー等で買われたらすぐにゆでるのをお勧めします。または高柳まで来て一緒に収穫してすぐゆでるか。</div><div>たくさん採れた場合はすぐにゆでて冷凍すると年内くらいまではおいしく食べられます(冷凍庫の性能とかにもよるかもしれませんが)。</div><div>さらに実はえだまめの収穫適期は3~4日ほどしかなく、時期を見極めて一気に収穫しなければなりません。</div><div>そのためおいしいえだまめのためにここ何日か夕方に野生のえだまめを収穫していました。</div><div>えだまめの生命力に驚きつつ、ありがたくおいしいえだまめを食べるために日々頑張って?いました。</div><div>そして息子はそのえだまめをご飯に混ぜてえだまめご飯にして食べていました。「おまめ食べたい」と最近は毎日言っています。子どもでもわかるくらい採れたてえだまめはおいしいのです。</div><div><br></div><div>この圃場のえだまめは終わりを迎えましたが、新潟のえだまめは10月ごろまで出回る予定です。残念ながらかんだファームは今年えだまめ栽培をしておりませんので、お出しすることはできませんがぜひこの機会に新潟のえだまめをたべてみてはいかがでしょうか。</div><div>夏はやっぱりえだまめにビールが最高ですよ!</div>
- 肥しまき
- おいしいお米を作るためには稲自体が丈夫に育ってくれる必要があります。<div>そのためにはしっかりと栄養補給をしてあげなくてはいけません。</div><div>そこで大切になってくるのが「追肥」という肥料をまく作業です。</div><div>追肥とは文字通り追加で肥料をまく作業になります。</div><div><br></div><div>田んぼのあぜから動散といって風で肥料などをまく機械で飛ばしていきます。</div><div>気温が30℃を超えるなか20㎏の肥やしを機会に入れ、背負いながらあぜを歩いてはまいていきます。</div><div>肥やしの量は種類や田んぼの大きさによって変わってきますが、それでも機械自体も5~6㎏ほどの重さがあるなかでそれを背負いながらまくのは大変です。</div><div><br></div><div>しかしおいしいお米を作るためには手を抜けません。日々の管理がとても大事になってきます。</div><div>暑いし重いし大変ですが、おいしいお米ができたときにはすべての苦労が報われます。</div><div>そして何より体が引き締まります(笑)。嫌でもダイエットになります。</div><div>たくさん汗をかき、筋力も付く一石二鳥の肥しまき、ぜひ体験してみたいという方はご連絡ください。</div><div>いつでも大歓迎です!</div>
- ドローン
- 自分の住んでいる高柳地域には「高柳農業振興会」という直接支払いを元手に運営をしている組織があります。<div>一昨年から農業振興会がドローンを所有し、自分らに免許まで取らせてくれました。</div><div>地域の農業者が高齢化していく中で、人手をかけずに日々の作業を効率化するために導入しました。</div><div><br></div><div>今回は兄弟子の小麦畑でカビ予防の散布で使用しました。</div><div>通常なら1000Lまかなければいけないところ8Lで済むのでかなりの時間短縮ができます。</div><div>今までですと半日以上かかっていた作業が1時間で終わりました。</div><div>その後の掃除等もありますが、それを含めても2時間~2時間半ほどで終わるためかなり効率化が図れました。</div><div><br></div><div>今年から本格的に散布の受注を受け、普段苦労している方々の圃場をまきに行ってきます。</div><div>去年までは共同防除といって農業共済が請け負って無人航空ヘリによる散布と地上防除といって軽トラにタンクと機械を積んで4~5人がかりで薬をまいていましたが、この地上防除がかなりの負担になっていました。</div><div>今まで通りヘリでまけるところはヘリでまいてもらい、地上防除でドローンでまけるところをドローンでまくようにしました。また地上防除の人出が集まらず、泣く泣く個人で防除していた方々からも受注がありました。</div><div>ドローンの運転技術はまだまだですが、高柳のためにも頑張っていきたいと思います。</div><div><br></div><div>このように高柳では新規就農者だけでなく、地域の農業者に支援をしています。</div><div>ドローンの操縦免許やけん引などの作業に必要な免許の取得の補助や個人では購入、維持が難しいドローン本体やユンボ、ブルドーザーなどの機械の貸出等の支援をしています。<p>特に新規参入者は原資に乏しく、技術も未熟で資格習得のためには多くのコストがかかってきます。それらを補助してもらうことで、新規参入者が入り込みやすい環境づくりをしています。</p><p>おかげさまで様々な免許を負担が少ない状態で取ることができとても助かっています。</p><p>地域を守るために皆で助け合い、未来のために支えあっています。そんな地域を今後も継続していくためにも自分のできることをできる範囲で頑張っていきたいと思います。そしてそんな地域を見てみたいと思う方はぜひ一度高柳を訪れてはいかがでしょうか。</p> </div>
- 草刈り
- 田植えも無事に終わり一息つけるかと言うと実はすぐに他の作業が始まります。<div>そのうちの一つとして「草刈り」があります。</div><div>畔周りの草を刈ることで</div><div>①カメムシ等の害虫予防になる</div><div>②他の作業をしやすくする</div><div>③景観が良くなる+農地維持になる</div><div>という効果があります。</div><div><br></div><div>まず①害虫予防ですが、カメムシ等の害虫は主に草むらにたくさんひそんでいます。</div><div>田んぼの周りが草だらけだとそこを住処にして田んぼの中まで侵入してきます。</div><div>また害虫がいなければ殺虫剤などの農薬もまかなくて済むためなるべく草だらけにならないようにしています。</div><div><br></div><div>次に②作業をしやすくするは草だらけだと足元が見えなかったり、草が邪魔で肥料をきれいにまけなかったりと作業効率に支障がでてきます。草が少ないと歩きやすく、田んぼの状態もすぐに確認できるので作業がしやすくなります。</div><div><br></div><div>最後に③景観保護+農地維持ですが、やはり草だらけだと見た目が悪いです(笑)。門出にはかやぶきの宿があり、自分の田んぼはその宿から見える位置にもあるので宿泊する方に良い印象をもってもらうためにもなるべくきれいにしようとしています。</div><div>また農地維持とは実際にその田んぼで稲を育てていなくても、草刈りをすることで農地が維持されているとみなされ、中山間地域等直接支払交付金というものがもらえます。これは集落維持にとても大事な交付金でなくなってしまうと集落維持がかなり厳しくなってきます。</div><div>そのため耕作が難しい田んぼでも草刈りをして農地を維持しようとしています。</div><div><br></div><div>中山間地域はひとえにあぜと言ってもすぐ隣に斜面があるので、その斜面も草刈りしなくてはなりません。</div><div>斜面の大小は様々ですが、とにかくこの斜面の草刈りが大きな負担となっています。</div><div>体力的にはかなりきつい作業ですが、それでも草刈りはやればやるほどきれいになっていくので、個人的には楽しい作業の一つです。ちなみに去年「<a href="https://kanda-farm.com/blog/010.php">work rice</a>」できた愛知の米農家さんは「しばらく草刈りはいいですね。違う季節に来るようにします。」と同業者でも嫌になるほどだったようです(笑)。</div><div>この草刈りを収穫までに全部終わったら振り出しに戻るという感じで3回ほど繰り返してやっていきます。</div><div>おいしいお米を作るうえで大事な作業の一つなので今後もけがの無いように気を付けながら頑張っていきたいと思います。</div>
- 田植え終了
- 今シーズンの田植えが無事に終わりました。<div>5月13日のコシヒカリから始まり、新之助、コシヒカリpart2、〆張もちと順々に終わらせていきました。</div><div><br></div><div>大きなトラブルもなく無事に終わることができてホッとしています。</div><div>今年は農業研修生が2人頑張ってくれていますので、時々機械にも乗ってもらいました。</div><div>四角い田んぼは少なく、変形田ばかりの中、張り切ってやってくれました。</div><div><br></div><div>しかしホッとしたのも束の間、すぐに最初に植えたコシヒカリの次の管理である「中干し」、「溝切り」が始まります。溝切り作業は1年を通して一番きつい作業かもしれません。私はこれで2㎏痩せることができました(笑)。農業ダイエットをしてみたい方ぜひ一度やってみませんか?</div><div><br></div><div>そして豆の播種に麦刈りと後ろからどんどん次の作業が迫ってきているプレッシャーを感じつつ、今は田植え終わりの余韻に浸りたいと思います。</div>
- work rice
- 現在当農園では「<a href="https://work-rice.jp/?fbclid=IwAR0XYebKe0RN0UJ-vCIwVrLLNxXXnn6BiAzOSAQURGUbYkPrTRoOx37YcGw">work rice</a>」という取り組みを行っています。<div>農家さんのところへお手伝いに行って、お礼としてお米をもらえるという取り組みです。</div><div><br></div><div>新潟でいくつか受け入れ先があり、そのうちの一つとして今まで何人もの方々を受け入れてきました。</div><div>愛知の米農家、静岡の電車の運転手、東京の定年退職した元銀行員、新潟の給食センターの管理栄養士、埼玉県の学生など職業も年齢もバラバラな方々に来ていただきました。</div><div>参加理由は、「中山間地農業の実態が知りたい」、「農業に興味があった」、「普段自分が作っている給食の原材料がどのように作られているか知りたい」、「ボランティアに興味があった」など皆バラバラでした。</div><div>ただ一点だけ一貫して同じなのは「楽しかった」と言っていただけたことです。時給に換算すると最低賃金よりも安い上に重労働ですが、貴重な体験をした上に大したことをしていないのにお米をもらってもいいんですかとむしろ喜んでいただけました。<br></div><div><br></div><div>こちらとしても農作業のお手伝いをしていただき、とても助かりました。</div><div>なにより色々な情報をお互いに共有できることが楽しかったです。自分の知らないことを教えてもらったり、中山間地の現状を教えたり今後も交流していきましょうと様々な出会いの場になりました。</div><div><br></div><div>農作業に興味のある方、いい汗をかきたい方、当農園のお米がどのような場所で作られているか知りたい方、どのような変態がお米を作っているのか知りたい方、等々一度参加されてはいかがでしょうか。</div><div>中山間地の魅力を精一杯お伝えいたします。</div>