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- 塩水選と温湯消毒
- 先日今年度の種まきに向けて塩水選をやりました。<div><br></div><div>塩水選とは塩水を使って良い種もみと悪い種もみを選別する作業です。</div><div>状態の良い籾だけを選んで育てることで、発芽が揃い丈夫な苗が出来ます。 <br></div><div>作物は「苗半作」と言われるほど苗の良し悪しで品質が変わります。そのため良い苗を作るためにも大事な作業です。</div><div>方法は名前の通り、一定の濃度にした塩水に種もみを入れ、浮いた籾種を掬い取り、沈んだ状態の籾種と分けます。浮いてくる籾種は、実の入りが悪かったり病気などに感染している可能性があるので取り除きます。実が詰まった元気な籾種だけを使用して苗を育てます。</div><div> <br></div><div>塩水選が終わると温湯消毒を行います。</div><div>温湯消毒とは60℃に設定したお湯の入った機械に10分浸け種もみを殺菌消毒します。 </div><div>60℃と10分にもちゃんと理由があります。うるち品種の場合、60℃で籾に付いた病原菌を殺菌でき、それより温度が低ければ殺菌効果が不十分となります。時間も10分以上浸けると、籾種の中の胚芽がダメになり発芽に影響がでます。 <br></div><div>しっかり殺菌しないと病気が発生し、健常な苗にならない可能性があるのでこちらも大事な作業です。</div><div><br></div><div>その後しっかりと種もみを冷やし、12℃の水に10日間浸けておきます(浸種といいます)。</div><div>種もみは水を吸うことで発芽が促進されるので、種まきまでにしっかりと種もみに水分を吸わせないと発芽しにくくなるためしっかりと浸けておきます。</div><div>浸けている間にその他の作業を進めていきます。</div><div><br></div>
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- 小麦の追肥
- 昨日百姓仲間の小麦畑に追肥をしてきました。<div><br><div>丘の上にある畑は道中まだ雪が残っており、20㎏の肥料を背負って歩いて登ります。</div><div>雪に足を取られながら300mほどの道を往復しました。冬のだらけた体にはこたえますが、夏使用に戻すための準備体操のような感じです。そしてこの時期に追肥をするかどうかで収穫量も変わってきますので大事な作業です。</div><div>丘の上の畑には雪はなく、冬を越した小麦たちが葉を広げていました。</div><div><br></div></div><div>この畑は以前田んぼでしたが、高齢+水の便が悪いことで耕作放棄された田んぼを畑として活用しています。</div><div>畑からは黒姫山が良く見えて最高の景色です。6月下旬頃には麦が黄金色に輝き、黒姫山とのコントラストが楽しめる最高のポイントです。</div><div>中山間地では手間がたくさんかかりますが、このような景色に出会えるのが楽しみの一つです。</div><div>今年も豊作になりますように。</div>
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- 営農計画書
- 雪もかなり溶けて少なくなってきていますが、中山間地の門出はまだまだ耕作は開始しません。<div>この時期に取り組んでいるのが主に事務作業になります。</div><div>その中の一つとして来年度の計画作成があります。</div><div>借り受けた田にどのように作付けをしていくかを計画書に記入して提出します。</div><div>その計画書をもとに農協が作付け面積を把握し、秋の収穫高の見込みを立てていきます。</div><div><br></div><div>写真は1枚の紙ですが、実際はもっとたくさんの田があります。</div><div>面積も1枚の田としては平場に比べてかなり小さい田んぼになっています。</div><div>しかし棚田のため1枚の面積を大きくしていくことは難しいので、平場1枚の面積が山場では10枚で同じ面積というのもざらにあります。</div><div>手間もコストもかかりますが、おいしいお米、そして美しい風景を守るために自分はここで続けていこうと思っています。</div><div><br></div>