草刈り
田植えも無事に終わり一息つけるかと言うと実はすぐに他の作業が始まります。
そのうちの一つとして「草刈り」があります。
畔周りの草を刈ることで
①カメムシ等の害虫予防になる
②他の作業をしやすくする
③景観が良くなる+農地維持になる
という効果があります。
まず①害虫予防ですが、カメムシ等の害虫は主に草むらにたくさんひそんでいます。
田んぼの周りが草だらけだとそこを住処にして田んぼの中まで侵入してきます。
また害虫がいなければ殺虫剤などの農薬もまかなくて済むためなるべく草だらけにならないようにしています。
次に②作業をしやすくするは草だらけだと足元が見えなかったり、草が邪魔で肥料をきれいにまけなかったりと作業効率に支障がでてきます。草が少ないと歩きやすく、田んぼの状態もすぐに確認できるので作業がしやすくなります。
最後に③景観保護+農地維持ですが、やはり草だらけだと見た目が悪いです(笑)。門出にはかやぶきの宿があり、自分の田んぼはその宿から見える位置にもあるので宿泊する方に良い印象をもってもらうためにもなるべくきれいにしようとしています。
また農地維持とは実際にその田んぼで稲を育てていなくても、草刈りをすることで農地が維持されているとみなされ、中山間地域等直接支払交付金というものがもらえます。これは集落維持にとても大事な交付金でなくなってしまうと集落維持がかなり厳しくなってきます。
そのため耕作が難しい田んぼでも草刈りをして農地を維持しようとしています。
中山間地域はひとえにあぜと言ってもすぐ隣に斜面があるので、その斜面も草刈りしなくてはなりません。
斜面の大小は様々ですが、とにかくこの斜面の草刈りが大きな負担となっています。
体力的にはかなりきつい作業ですが、それでも草刈りはやればやるほどきれいになっていくので、個人的には楽しい作業の一つです。ちなみに去年「work rice」できた愛知の米農家さんは「しばらく草刈りはいいですね。違う季節に来るようにします。」と同業者でも嫌になるほどだったようです(笑)。
この草刈りを収穫までに全部終わったら振り出しに戻るという感じで3回ほど繰り返してやっていきます。
おいしいお米を作るうえで大事な作業の一つなので今後もけがの無いように気を付けながら頑張っていきたいと思います。